近年、欧米留学の新たな選択肢として注目を集めているノルウェーへの留学。教育の質の高さと充実した留学生支援で知られる北欧の教育大国ですが、実際に留学を検討する際には、ノルウェー留学のメリット・デメリットをきちんと理解した上で留学先を選択することが重要です。
本記事では、ノルウェー留学のメリットとデメリット、それらを踏まえた上で、ノルウェー留学に向いている人について、詳しく解説していきます。
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ノルウェー留学7つのメリット

ノルウェー留学には、他のヨーロッパ諸国への留学とは異なる独自の魅力があります。以下では、主な7つのメリットについて、具体的な事例とともに詳しく見ていきましょう。
授業料が比較的低額で済む!
2023年8月より、EU/EEA圏外からの留学生に対して学費が導入されました。この変更により、日本人留学生も学費を支払うこと必要になりました。学費の額は大学や専攻によって異なりますが、ノルウェー留学の学費は年間学士課程で180万円〜222万円、博士課程で250万円〜361万円かかります。
- 人文・社会科学系、経済学系、政治学系の学士:約180万円
- 法学部・自然科学系の学士:約222万円
- 人文・社会科学系、教育学部系の修士:約250万円
- 自然科学系、工学系の修士:約361万円
同じく高い教育の質があるとされている、イギリスやアメリカの有名大学では学費が年間1000万円ほどになる大学もあり、そちらと比較すると、学費がかかるようになったといえど、学費は依然として比較的定額です。また、交換留学プログラムを利用する場合は、協定校間の取り決めにより学費が免除される可能性もあります。
英語で学位が取得可能!
ノルウェーの母語はノルウェー語ですが、学部から大学院まで1000以上の英語プログラムが用意されています。特に、理工系分野、経営学、環境科学などの分野では、英語のみで学位を取得できるコースが充実しています。
実際に、ノルウェー科学技術大学(NTNU)では、約40の修士課程プログラムが英語で提供されており、エネルギー工学や持続可能な開発など、ノルウェーの大学の強みを活かした専門分野を学ぶことがでるのは良い点です。
留学生に優しい国柄!
ノルウェーの大学では、留学生の学習と生活の両面をサポートする体制が非常に整っており、以下が主な支援内容になります。
- 専門的なアカデミックアドバイザーの配置
- メンタルヘルスケアサービスの提供
- キャリアカウンセリングの実施
- 住居探しのサポート
- 留学生向けのオリエンテーションプログラム
- 文化交流イベントの開催
特筆すべきは、これらのサービスのほとんどが無料で提供されることです。例えば、オスロ大学では、留学生一人一人に担当が付いて、学習面での個別サポートをしてくれるから驚きです。
治安の良く社会保障も充実!
ノルウェーは世界平和度指数で常に上位にランクインする、治安の良い国の一つとされています。しかし、オスロなどの都市部ではスリなどは日本よりも多いので、そちらには注意が必要です。
また、社会福祉が充実しており、医療サービスも整っているため、安心して生活を送ることができます。例えば、留学生も一定の条件を満たせば、国民健康保険に加入でき、低額で医療サービスを受けることができるので、自分も対象になるのかはチェックしておきましょう。
圧倒的な自然と学習環境が良い!

ノルウェーの大学は、壮大なフィヨルドや山々、オーロラなど、豊かな自然に囲まれた環境に位置しています。多くの大学では、この環境を活かした実践的な野外研究やフィールドワークを用意しています。
例えば、トロムソ大学では、北極圏の環境研究や海洋生物学の分野で、世界最先端の研究が行われています。そのため、学生は、実際に北極圏において実際のフィールドでの研究活動を参加することができます。
普段は交流できない人と多く交流できる!
ノルウェーも属するヨーロッパの大学は、文化的に世界中から学生が集まってきます。日本では体験できないような異なる文化背景を持つ学生との交流を通じて、グローバルな経験を積むことができます。
この多様な環境は、将来のグローバルキャリアを目指す上で貴重な経験となります。実際に、多くの留学生が国際的な企業やNGOでのインターンシップを経験し、卒業後のキャリアにつなげている事例が多くあります。
自身のキャリアに活かせる専門性も身につけられる!
ノルウェーは再生可能エネルギー、海洋工学、環境技術など、最先端の分野で世界の中でも研究が進んでいる国になります。当然先端分野を学ぶことで、国際的に通用する専門性を身につけ将来の自身のキャリアに活かすことが可能になります。
特に、持続可能なエネルギー開発や環境保護の分野では、世界トップレベルの研究設備と専門家の教授による指導を直に受けることができるので、そうした先進分野の研究に興味がある方やさらに学びを深めたい方にはおすすめです。
ノルウェー留学の5つのデメリット
メリットがある一方で、ノルウェー留学には慎重に検討すべき課題もあります。以下では主なデメリットについて具体的に解説します。
現地での生活費は毎月17万円〜23万円必要!

ノルウェーは世界有数の物価の高い国として知られています。特に、住居費と食費が高額です。そのため食事はなるべく自炊や学校の食堂利用をを心がけることや、住居も一人暮らしではなく学生寮を使用することがおすすめです。
[基本的な月額支出]
- 住居費(学生寮):70,000~90,000円
- 食費:50,000~70,000円
- 交通費:15,000~20,000円
- 通信費:5,000~8,000円
- 教材費:10,000~15,000円
- 娯楽・交際費:20,000~30,000円
日照時間に注意が必要!
ノルウェーの気候は、日本人にとって大きな課題となることがあります。冬季は日照時間が極端に短く、オスロでは1日の日照時間が6時間程度まで短くなります。さらに北に位置するトロムソでは、極夜により太陽が1日中昇らない期間もあるので注意が必要です。
逆に夏季は白夜となり、夜でも明るい状態が続きます。このような極端な日照時間の変化は、睡眠リズムや心身の健康に影響を与える可能性があります。ノルウェー留学の際には、ビタミン剤持参を必須でしょう。
ノルウェー語が話せないと一部で困ることも!
英語が広く通用するとはいえ、日常生活や深い人間関係の構築にはノルウェー語の知識が重要です。特に以下の場面では、ノルウェー語が必要になるかもしれません。このような場合は、翻訳アプリを使用するなど工夫して乗り越えましょう。
- 個人店などでアルバイトを探す際
- 地域のコミュニティ活動に参加する時
- 行政手続きを行う際
- 地域の医療機関を利用する時
当然文化は日本と異なる!
ノルウェー人特有の価値観や生活習慣に馴染むまでに時間がかかることがあります。例えば、以下に日本との代表的な文化の違いを挙げてみます。
- 仕事とプライベートの明確な区別
- 個人主義的な社会システム
- 直接的なコミュニケーションスタイル
- 予定を重視する時間感覚
これらの文化的な違いは、特に日本人留学生にとって戸惑いの原因となることがあります。このような文化の違いがあるということを理解しておくだけでも、困ることは減るかもしれません。
大学の数は比較的少数!
ノルウェーの高等教育機関は、数が限られています。公立大学は10校程度で、私立大学を含めても選択肢は比較的少なくなります。そのため、特に人気の高い分野や都市部の大学では、入学競争が激しくなる傾向があるので、渡航前の早めの準備やリサーチは怠らないようにしましょう。
ノルウェー留学に向いている人の特徴は?
きちんとした自立心がある人におすすめ!
高額な生活費と独特な北欧の環境に適応するためには、しっかりとした経済計画と自己管理能力が必要です。以下のような人に特に向いているといえるでしょう。
- 長期的な留学計画を立てられる
- 自己管理能力が高い
- 困難に直面しても自力で解決できる
これまで様々な環境を経験してきた人におすすめ!
これまで紹介した、気候の違いや多くの文化の違いに柔軟に対応できる適応力が重要です。特に以下のような特徴を持つ人が適していると言えます。
- 新しい環境に積極的に飛び込める
- 自分のストレス管理が上手い
- 異文化コミュニケーションに興味がある
明確な学習目標を持っている人におすすめ!
ノルウェーの大学では、日本よりも自主的に吸収していく学習姿勢が求められます。特に以下の分野に興味がある人には、貴重な学習機会となるでしょう。
- 環境科学
- 再生可能エネルギー
- 海洋工学
- 北欧研究
異文化に対して興味がある人におすすめ!
北欧特有の文化や価値観に興味を持ち、積極的に現地の人々と交流する意欲のある人はノルウェー留学に向いています。具体的には以下に当てはまる人におすすめです。
- 新しい文化体験に積極的に吸収したい
- オープンマインドな人
- 異文化への適応力がある
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